私は大学生の時に進学することは考えておらず、就職の道に進むとなった時にどんな職業に就くのか全く想像できていませんでした。
 そこで自分が好きだったものを仕事にしようと思い、思い浮かんだのが「子ども」でした。小さい時にマンションに住んでいて、近くに多くの子どもがおり、よく友達と遊んでいたことを原体験として持っていたため、子どもたちが何不自由なく生きられる世の中にしたいと考えたことが、きっかけでした。
 そこで、子どもに関わる職業で最初に思い浮かんだのは「保育士」や「幼稚園教諭」でしたが、大学３年生の時に「保育園落ちた、日本死ね」という匿名のブログを皮切りに世間では「待機児童問題」が顕著になったのです。ただ、保育士や幼稚園教諭になっても園の中で接する子どもしか救えないけれど、保育園を作ることができれば多くの子どもを待機児童問題から救えるのではないかと考え、保育園を起業することを目指しました。
 起業することが難しいのはさることながら、大学生が保育園を運営することは前例がないということで難航しましたが、様々な方のサポートを受け保育園を設立するに至りました。人の繋がりや温かみを感じるきっかけにもなり、「人と人との繋がりで社会に革命を」を会社理念として掲げ、これからも運営を続けて参ります。